こんにちは。
Excel事務研究員です。
これまで私は、Excelのトラブルに何度も悩まされてきました。
「見た目は同じなのに一致しない」
「関数は正しいのに結果がおかしい」
こういった現象に出会うたびに、
「Excelは難しい」と感じてしまう方も多いと思います。
ですが実は、こうしたトラブルの多くは
ある共通点を持っています。
それは——
👉 見えないデータの違い
です。
このシリーズでは、
Excel初心者がやりがちなミスを一つずつ研究しています。
今回のテーマはこちらです。
改行が入っている
これはかなり気づきにくいです。
しかも厄介なのが、
👉 見えている場合と見えていない場合がある
という点です。
つまり、場合によっては
「違和感すら感じない」まま
エラーが発生します。
よくある状況
例えば、次のようなデータがあるとします。
| 商品名 |
|---|
| りんご |
| みかん |
| ぶどう |
このデータを使って、別の表と照合します。
=VLOOKUP(A2, 範囲, 列番号, FALSE)
しかし結果は——
一致しない。
「同じ文字なのに、なぜ?」
このとき、多くの人は
- 関数が間違っている?
- 範囲がおかしい?
と考えます。
ですが、実際の原因は
もっと見えにくいところにあります。
原因:セルの中に改行が含まれている
見た目では
りんご
と表示されていても、
実際の中身は
りんご+改行
となっているケースがあります。
また、場合によっては
りんご
(次の行)
のように、セル内で改行されていることもあります。
この「改行」は、
👉 CHAR(10)
というデータとして扱われます。
つまりExcelにとっては、
- 「りんご」
- 「りんご+改行」
は完全に別のデータです。
この違いが、
- VLOOKUPで一致しない
- COUNTIFでカウントできない
- 検索してもヒットしない
といった問題を引き起こします。
なぜ起きるのか
研究員として、実務でよく見る原因はこちらです。
① Webページからコピー
Web上のテキストには、
改行コードが含まれていることがあります。
② PDFからコピー
見た目を再現するために、
内部的に改行が挿入されるケースがあります。
③ Alt + Enterで改行
Excel上で手動改行した場合、
セル内に改行コードが残ります。
特に多いのが、
👉 コピペによる混入
です。
前回の「見えない文字」と同様、
コピー操作は便利ですが、
同時にデータの純度を下げる要因にもなります。
見分けるポイント
改行は見える場合もありますが、
見えないことも多いです。
そのため、次のような「違和感」に注目します。
- セルの高さが微妙に高い
- 行の途中で折り返されている
- 数式バーで見ると改行されている
- 一致・検索がうまくいかない
こういうときは、
👉 改行が入っている可能性を疑う
これが重要です。
解決方法(初心者向け)
改行を削除するには、こちらの関数を使います。
=SUBSTITUTE(A2, CHAR(10), "")
これは、
👉 改行(CHAR(10))を空文字に置き換える
という処理です。
つまり、セル内の改行を削除できます。
より安全な方法
実務では、こちらもおすすめです。
=TRIM(CLEAN(A2))
それぞれの役割はこうです。
- TRIM → 空白を削除
- CLEAN → 制御文字(改行など)を削除
この組み合わせにより、
👉 空白+見えない文字+改行
をまとめて処理できます。
実務での使い方
データが多い場合は、次の手順が効率的です。
① 別の列に =TRIM(CLEAN(A2)) を入力
② 下までコピー
③ 値貼り付けで置き換え
これで、データ全体を一括でクリーンにできます。
研究員メモ
ここまでの研究で見えてくるのは、
👉 Excelトラブルの多くは「見えない要素」
ということです。
具体的には、
- 空白
- 見えない文字
- 改行
この3つが非常に多い原因です。
初心者のうちは、
「関数が難しい」
と感じがちですが、
実際には
👉 データの中身の問題
であるケースがほとんどです。
だからこそ大切なのは、
👉 違和感があったら中身を疑う
という視点です。
これが身につくと、
Excelのトラブル対応力は一気に上がります。
今日の研究まとめ
関数がうまく動かない理由⑪
改行が入っている
チェックポイント
- セルの高さが違う
- 数式バーで改行されている
- 一致しない
解決方法
=SUBSTITUTE(セル, CHAR(10), "")
または
=TRIM(CLEAN(セル))
次回の研究予告
Excel初心者がやりがちなミス研究。
次回はこちらです。
データ入力ミス⑫
「数値の形式が統一されていない」
例えば、
- 100
- 100.0
- 100(全角)
このように形式がバラバラだと、
思わぬトラブルが発生します。
次回も一緒に研究していきましょう。
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Excel初心者向けに
「ミス100シリーズ」を研究しています。
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一緒にExcelを攻略していきましょう。
— Excel事務研究員

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